DoDreamレッスン日誌:T.J.blog

「広瀬香美との出会い・その5」(T.J.)

2009年 11月 10日

LAにおける広瀬香美との作業は、ぼくにとっても
すごく有意義であり、勉強になった。
それまで、バンドで制作していた音楽とは違い、
打ち込みによるオーケストレーションを中心に
考えなくてならない作業であり、広瀬の和声に対する非常に厳しい、
妥協なき追及に対応しなくてはならず、
和声上正確無比なアレンジをしなくてはならない状況だった。
まず、ぼくが彼女のアレンジで興味を持ったのは、
パーカッションの複雑で巧みなリズムパターンだった。
当時の和製ポップスでは聞きなれない、
実に奇才なリズムパターンを駆使していた。
この頃、彼女はぼくのギター演奏(インスト)用に「津軽じょんから節」を
アレンジしてくれて、それを聞いた多くの人が
そのアレンジ能力に驚いてくれたのを覚えている。
 続いてホーンセクションのアレンジがとてもCoolだった。
対して、ぼくのホーンセクションアレンジは、ハチャメチャで、
しょっちゅう彼女に大笑いされた。
自分ではトランペットのCoolなフレーズを、五線紙に埋めていったつもりなのに、
いざ音にして聞いてみると、何とも無残な音が飛び出し、
彼女はお腹を抱えて笑っていた。
「こんなふうにしたかったんだよね?」って書き直して音にすると、
まさにぼくがイメージしていた、Coolなトランペットが響き渡った。
この当時がぼくにとって、編曲という事が、
正にコペルニクス的転回を迎えた時期であった。

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